保全対象施設がないことを疎明する資料
続いて営業所を中心とする100m半径略図の書き方についてご説明します。
営業所を中心とする100m半径略図とは、営業所の周りに保全対象施設がないことを疎明する資料になります。
いくら調査の結果お店の周辺に保全対象施設がないことが分かっても、警察には当然口頭で説明するわけにはいきません。
あくまで書類を作成して説明するわけです。
ここでは営業所を中心とする100m半径略図のサンプルを記載しています。
なお、下記のサンプルでは施設名や住所などは実在とは異なっています。
営業所を中心とする100m半径略図のサンプル
fc8cc742ce9a126fcee3d67361a8fd65-2ゼンリンの地図について
まずは地図を入手します。基本的にはゼンリンの地図を使用します。
ゼンリンの地図はコンビニなどで入手できます。値段は1通400円ほどです。
申請するお店の所在地を入力するとお店を中心とした地図がプリントできます。
サンプルでは見えにくいですが真ん中の赤く塗りつぶした部分がお店になります。
次に縮尺を合わせます。
ゼンリンの地図は縮尺が約1/1500になっています。
このまま使用してもいいですが当事務所では1/1000になるように拡大をしています。
縮尺が1/1500ということは、100mが約6,67cm(四捨五入)になります。
営業所を中心に半径100mの円を描く
次に営業所を中心に円を描いていきます。
描く円の大きさは都道府県や用途地域によって異なります。
このサンプルでは100m、50m、20m、10mの円を描いています。(東京都の場合)
詳しくは「保全対象施設との距離」を参照ください。
円はコンパスと定規で描きます。
円が上記のサンプルのように描けたら、保全対象施設又は保全対象外施設の位置を書きます。
保全対象外施設とは有床施設がないクリニックなどで、条件が満たないため保全対象施設ではないが、全く関係ないとはいえないものです。
サンプルでは緑色の①~⑩までが保全対象施設又は保全対象外施設です。
営業所周辺の用途地域を該当色で塗る
また見えにくいですが、100mの円の内側をピンク色で塗っています。なぜ色を塗っているかというと、用途地域を表すためです。
役所のHPをみると用途地域によって色が分かれています。
例えば商業地域だとピンク色が多いです。
今回はお店の周辺が全て商業地域だったため全体をピンク色で塗っています。
保全対象施設との距離などを書く
続いてサンプルの右側のご説明をします。
右側にはお店の情報を書きます。
- 営業所在地を書く
- 用途地域を書く
- 屋号を書く
- 保全対象施設の有無を書く
- 保全対象施設及び保全対象外施設の「距離」、「施設名」、「所在地」、「備考」を書く
- 凡例として商業地域の色を載せる
1.営業所在地を書く
お店の住所を書きます。
許可申請書と同じ表記で書いてください。
2.用途地域を書く
用途地域は当サイトの「場所的要件」のところで確認をしているはずです。
3.屋号を書く
お店の名前を書きます。
許可申請書と同じ表記で書いてください。
4.保全対象施設の有無を書く
保全対象施設があったら許可はおりないので、ここはサンプルのように「該当なし」になるはずです。
5.保全対象施設及び保全対象外施設の「距離」,「施設名」,「所在地」,「備考」を書く
距離はお店から保全対象施設又は保全対象外施設までの距離を書きます。
施設名は保全対象施設の名前を書きます。
備考にはサンプルのように「入院設備なし」など保全対象施設に関することを書きます。
6.凡例として商業地域の色を載せる
上記でも書きましたが、営業所周辺の用途地域を何色で塗っているか凡例として書きます。
この地図上では、用途地域が商業地域のみでしたが、用途地域がいくつもある場合はその分凡例も増えるはずです。
続いて建物概要図の書き方をご説明します。